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エデュカーレゴルフレッスン 「コンバインドプレーン理論」 とは?

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エデュカーレゴルフレッスン 「コンバインドプレーン理論」 とは?

エデュカーレゴルフレッスン 「コンバインドプレーン理論」 とは?

2020/06/05

こんにちは。エデュカーレゴルフスクールインストラクターの白石です。

エデュカーレゴルフスクールでは、ゴルフのティーチングプロとしてはじめて博士号を取得した安藤秀プロが提唱するゴルフ理論「コンバインドプレーン理論」を軸にゴルフスイングの指導をしています。

今回は、このコンバインドプレーン理論がどんなものなのか、簡単に説明していければと思います。

目次

  1. 1.「コンバインドプレーン理論」ってなに?
  2. 2.なぜ一面的なスイングプレーンイメージではいけないの?
  3. 3.ゴルフスイングの段階的な学習を助ける5つのスイングドリル
  4. 4.さいごに

1.「コンバインドプレーン理論」ってなに?

「コンバインドプレーン理論」とは、「腕の縦の動き」と「体の横の回転」を合成してゴルフスイングを作る、という考え方です。そして、このコンセプトをイメージ化したのが「コンバインドプレーンイメージ」です。

従来のスイングプレーンのイメージは上の図のような一面のスイングプレーンイメージでした。しかし、ゴルフクラブの進化に伴い、ゴルフスイングが変化していく中で、このスイングプレーンのイメージで学習することが適さなくなってきました。

そんな中、日本の筑波大学大学院で安藤秀プロによって研究開発されたのがコンバインドプレーンイメージなのです。

コンバインドプレーンイメージ図

2.なぜ一面的なスイングプレーンイメージではいけないの?

この理由は、大きく2つあります。

1つはクラブ進化によって、クラブが低重心化、重心距離が伸びたことで、リストターンを積極的に行っていくイメージを持つ必要がなくなったことです。

1面のスイングプレーンイメージだとそこをなぞっていくためには、バックスイング、ダウンスイングでかなり積極的に手首のリストターンを行っていく必要があります。こういった動きは、高重心で重心距離が短かった昔のクラブには非常にマッチしていました。しかし、現在のクラブでは、意図的なリストターンでのリリースを行わずともまっすぐな球を打つことができるようになってきたため、意図的なリストターンよりもクラブから発生する遠心力によって自然と解放されるナチュラルリリースが好まれる傾向になってきました。

2つめは、下の写真のようにかなりインサイドにクラブを引き入れないといけないため、いわゆるアウトサイドインのようなカット軌道になってしまうミスが出やすくなってしまいます。

さらにトップもかなり低い位置になってしまいますので、クラブヘッドが得られる位置エネルギーの大きさも小さくなってしまうというデメリットが現在あまり一面的なスイングプレーンイメージで練習されていない主な原因となります。


3.ゴルフスイングの段階的な学習を助ける5つのスイング

コンバインドプレーン理論で特徴的なのは、スポーツ運動学の理論に基づいて、ゴルフスイングを各運動局面に分けて、その局面ごとに段階的に学習できるという点です。

各局面の動きが完成されていくことで、スイングが完成し、安定してヘッドをボールにミートさせることができるというのが安藤プロの考え方です。

局面構造ごとの完成度を高める5つの基本となるスイングを紹介したいと思います。

8-4スイング

上図のように8-4スイングは、時計の8時までクラブを上げ、4時のところまでクラブを振るスイングです。この時、腕や手首で上げるのではなく、胸を左右に向けて、上半身とクラブを一体にしてスイングを行います。手を使わないテークバック、フォロースルー感覚を身に着けます。

9-3スイング

従来ボディターンドリルと呼ばれていたスイングで、スイング中の「体の回転」を作る練習です。この練習でインパクトプレーンは完成します。アプローチとして使うなら女性で20ヤード、男性で30ヤードのキャリーが目安です。クラブシャフトが時計の9時の位置から3時の位置まで動くことから命名されました。

L字スイング

バックスイングとフォロースルーで使う「コック動作」の練習です。このコック動作によってスイング中に縦プレーンの形成される位置が決まります。アプローチとして使うなら女性で30ヤード、男性で50ヤードのキャリーが目安です。クラブシャフトと腕がアルファベットのLの字のような形をつくることから命名されました。

コの字スイング

バックスイングとフォロースルーで使う肘の曲げ伸ばし動作の練習です。この動作によってスイング中の縦プレーンが完成します。

フルスイング

「手の動き」の最終形と「体の回転」の最終形が組み合わせられることでフルスイングが作られます

このようにアドレスからフィニッシュまでの局面に合わせたスイングを順々に習得していくことで、結果のブレが少ないスイングが完成されていきます。

4.さいごに

いかがだったでしょうか。安藤プロのところにインストラクター研修に行かせていただいたときに、

「ゴルフスイングも体を使った運動なのに、ボールにうまく当たったかという結果ばかりにどうしてもなってしまう。ダンスのように体の動きにだけフォーカスして練習することで自然と球が当たってしまうという状態に持っていくことがゴルフ上達の大事な部分だよ」

と仰られていたことが非常に勉強になりました。

皆様もいろいろなスイング理論で練習をされているとは思いますが、ボールに当てることが目的になりすぎないという、このような視点を持って練習していただくとより一層上達が早まるのではないでしょうか。

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